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ヨズクハデ
平はで
一般的な平はで
ヨズクハデと矢滝城山
ヨズクハデ

 当神社の鎮座する西田(にした)の里には、秋になると「ヨズクハデ」と呼ばれる珍しい稲はでが姿を現します。一般的な平はでに比べ、丸太を四角錐に組むこの方法は風に強く、少ない部材で多くの稲を干すことができます。その姿形が「よずく」(みみずく、ふくろう)に似ていることから「ヨズクハデ」と呼ばれます。平成17年9月7日に大田市有形民俗文化財に、平成21年3月11日に『西田のヨズクハデ製作技術』が国の無形民俗文化財に指定されました。毎年多くの撮影や見学の方がおいでになります。
 このヨズクハデには水上神社と非常に関わりの深い伝説があります。悠久の昔、温泉津(ゆのつ)町の日祖(ひそ)に上陸された上津綿津美神・上筒男神の二柱の神様が、他の神様と別れ新しい土地を探しに行かれました。この別れた場所が今の神別坂(かみわかれざか)となっています。食事をとられた場所は飯原(はんばら)となり、「ここに住もうか」「否」と言った場所はイヤとなり、荷物を負うたところは老原(おいばら)と呼ばれるようになりました。やがて西田にたどり着いた神様はそこにそびえる水上山の姿が気に入り鎮座され、道中、海辺で漁網を干すやり方を取り入れたヨズクハデを人々に教えたというものです。実際、この伝説のルートが当神社の氏子地域でありヨズクハデを作る地域とも重なるのです。


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